自分の部屋に鍵を付けたい、でも見た目はスマートに、そしてもちろん穴あけはしたくない。そんなわがままな願いを最も美しく叶えてくれるのが、「ドアノブ交換タイプ」の鍵付きドアノブです。この方法は、既存のドアノブを丸ごと交換するため、後から付け足したような違和感がなく、まるで新築時からそこにあったかのような自然な仕上がりになるのが最大の魅力です。多くの場合、作業に必要な道具はプラスドライバー一本だけ。DIY初心者の方でも、手順さえ間違えなければ、三十分もかからずに作業を完了させることができます。交換のプロセスは、まず現在付いているドアノブの根元にあるネジを緩めて、内外のノブをそれぞれ引き抜きます。次に、ドアの側面にあるラッチ(かんぬき部分)を固定しているプレートのネジを外し、ラッチ本体を引き抜きます。そして、今行ったのと全く逆の手順で、新しい鍵付きのドアノブの部品を取り付けていくだけです。この方法を成功させるための最も重要なポイントは、購入前の「採寸」です。新しいドアノブがぴったりと収まるように、①ドアの厚み、②バックセット(ドアの端からノブの中心までの距離)、③フロントプレート(ドア側面の金属板)の縦横の長さと形状、④ビスピッチ(フロントプレートを固定するネジとネジの間の距離)の四点を、必ず正確に測定し、それに適合する製品を選ぶ必要があります。この最初のステップを怠ると、せっかく購入したドアノブが無駄になってしまうので、注意が必要です。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、この採寸さえクリアすれば、あとは驚くほど簡単です。ドライバー一本で、長年の願いだった鍵付きのプライベート空間が手に入る。その達成感と、これから始まる安心の個室ライフを思えば、挑戦してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
ドアノブ交換で実現するスマートな鍵付き個室